おやつの大事な役割~食育~

食育をご存知ですか?

急激に豊かになった私たちの食生活。現代では、さまざまな食品や食材が簡単に手に入るようになりました。一方で、食品アレルギー、肥満・過度のダイエット、栄養の偏り、過食・拒食といった、食べることに関する問題も生まれてきています。

「食育」は、子どもに正しい食生活を身に付けさせ、健全な発育を促すという考え方にもとづいています。食事は毎日の生活習慣であり、また命を支える大切な行為です。食事から健やかな歯やお口の成長を、そして健やかな心身の発達を促すことができます。まずは家庭での食生活を見直し、適切な食事の摂り方を身に付けましょう。

おやつの役割

小さなお子さんは、大人ほど一度にたくさんの量を食べることができません。そのため、おやつはエネルギーや栄養を補うためにも、大切な役割を果たします。しかし、食事に支障をきたすほどたくさんのおやつをあげることは、かえってよくありません。次のような注意や工夫を参考に、楽しいおやつの時間にしてあげましょう。

おやつの注意
  • やわらかい物ばかり、甘い物ばかりに偏らないようにしましょう
  • だらだらと食べず、時間を決めましょう(おやつタイム)
  • 夕食後や夜寝る前はおやつを食べないお約束をしましょう
  • キシリトール入りのもの、ノンシュガーのものを選ぶようにしましょう
  • おやつ後は、むし歯菌のエサとなる糖分がお口に残らないよう早めにケアしましょう
おやつの工夫

ちょっとした工夫で、栄養面にも優れた、美味しいおやつができあがります。

  • 牛乳に、いちごやココアでやさしいフレーバー
  • 果物を凍らせてシャーベットやスムージー
  • お芋や野菜を薄く切って揚げたり、蒸したりした、栄養たっぷりおやつ
  • 砂糖の代わりに、メープルシロップやはちみつ(1歳以上)で甘みづけ
  • 市販のパイシートで簡単お手製アップルパイ

咬むことの重要性

小さいころからしっかり咬む習慣を身に付けることで、顎の正常な成長が促され、結果的にお口の機能が健全に発達し、ひいては全身の末永い健康維持につながります。具体的には、以下のようなメリットがあります。

咬むことがもたらすメリット
  • だ液を分泌させ、お口の中の洗浄能力が高まる
  • 顎の正常な発達が促され、顎関節の向上につながる
  • 食べ物を細かく砕くことで、消化を助ける
  • 過食・肥満の防止につながる
  • 味や歯ごたえといった食事の楽しみ、満足感が得られる
  • 脳の働きを活性化し、集中力や記憶力の向上につながる(老化防止)
  • 顔の筋肉が柔軟になり、表情が豊かになる
  • 発音・発声がよくなる

お子さんの咬み合わせについて、気になることがあればこちら

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